渋谷スポーツ合気道クラブの生い立ち
NPO法人 日本合気道協会の田中茂治先生が、合気道の稽古にみんなが集い健康的に楽しく過ごせるようにと「渋谷スポーツ合気道クラブ」を2004年頃に発足したと聞いております。当初は国際色豊かでフランス人のご夫婦、中国人のご婦人なども日本人とご一緒に合気道の稽古に励んでおりました。
私・岩野は2009年10月に渋谷スポーツ合気道クラブに参加させていただき田中茂治先生のご指導のもと、楽しく稽古をさせていただきました。フランス人のご夫妻、女性弁護士、そして80歳になろうと言う元気な先輩方々に、新人の私は合気道の基本的な「形」を教えていただいておりました。
2010年5月の連休明けのころ、稽古にいらっしゃった田中先生は「この連休に八ヶ岳を登って、少し頑張ったせいか腰が痛いんだよ」とおっしゃり、腰をさすっておられました。山登りがご趣味の一つでありました田中先生は、よく近場の山に登られておりました。
そうこうしている6月初めのころ、田中先生は腰の調子が今一つよくないと言うことで、検査入院され、いろいろと調べましたところ、糖尿病が進んでいると言われ、しばらく検査入院をすることになりました。
しかし、実はすい臓ガンがだいぶ進行していたようでした。自覚症状のほとんどないすい臓ガンは唯一腰の痛みを訴えていたようですが、その腰の痛みが出るころは、相当進行してしまったようで、残念ながら検査入院からわずか1っヶ月の2010年6月28日に他界されました。大変急なことでご家族の方はもちろん、私共合気道関係者も大変に驚き、悲しみました。
一緒にご指導くださっておりました萩原太郎先生(7段)が田中先生の遺志を継いで、渋谷スポーツ合気道クラブの代表を受け継いでくださり、私が事務方などのお手伝いをさせていただき、今日に至っております。 (2012.3.12)
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